2009年03月10日

座卓からレコードラックへのリフォーム

座卓からレコードラックへのリフォーム座卓からレコードラックへのリフォーム
座卓をリフォームしてレコードラックを作る依頼をいただきました。

座卓にはタモの厚板が使われているので、これを二枚に切り分けて棚板に使います。
しかし、困ったことに製材所の大型バンドソーで加工するには短すぎる。
一方で、手持ちのバンドソーで加工できる幅よりも大きすぎる。

座卓からレコードラックへのリフォーム相談の結果、板の幅を半分にしてから手持ちのバンドソーで厚みを二枚に切り分け、二分の一の厚さになったものを接ぎ合わせて一枚板の状態に戻すことになりました。

お客様からは棚板を柱で支えるデザインを提示されましたが、棚板にかかる荷重はレコードやレコードプレーヤー、CDなどで総重量は100kgになるので、ラックは丈夫な構造が求められます。
棚板と柱を板で連結して強度を上げることにしました。

脚に使われていたタモの厚板を切り分けて板を作ることも考えましたが、無垢板は伸縮の動きが大きいので、その動きを吸収する「遊び」を設ける必要があります。
しかし、遊びを設けると強度が落ちるので、伸縮しない合板を使用することになりました。
シナノキの無垢材が表面に貼り付けられた突き板合板です。

座卓からレコードラックへのリフォーム不足する柱は手頃なものを使うということで、住宅解体で調達してあったケヤキの古材を使用しました。
タモの一枚板を生かすには、それなりの存在感のある木材が良いと思っての選択です。
底板は、濃い色の材を使うことで安定感のあるコントラストをつけました。

塗装は自然塗料のオイルフィニッシュで仕上げました。


タグ :リフォーム

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この記事へのコメント
この度は大変お世話になりました。

ご丁寧に対応していただき、安心してお願いすることができました。実際、大変身を遂げて帰ってきたラックを見て、楽木さんにお願いしてよかったと改めて感じているところです。

重く扱いに困っていた座卓でしたが、新たな顔でまた活躍してもらえることをとても嬉しく思っています。

座卓の時はニスが塗られ、テカテカと厚化粧の感じでしたが、オイルフィニッシュ仕上げの表情は自然で美しいですね。

大切に使わせてもらいます。ありがとうございました。
Posted by 千葉 ラック at 2009年03月17日 23:02
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