2010年03月23日

一枚板のキッチンカウンター

お得意さまが住宅をリフォームすることになり、素材の提供を依頼されました。
無垢材で作った棚板とキッチンカウンターです。

ご紹介するのは、2.7mのカウンター材。
素材はクリ。

伊那北駅の踏切近くにある焼き鳥屋で昔使われていたもののリユースです。
店舗のリフォームではエノキで作ったカウンターを納めましたが、取り外したカウンター材を引き取って保管していました。

今回のご注文は、幅2.7m×奥行き70cm×厚さ5cmと、かなりの大きさです。
古材はかなり反りが出て、そのままでは使えないので、表も裏もすべて平滑に削り出します。
厚さ6.5cmだったものが、5cmで完璧な平面に仕上がりました。

割れやヒビ、節や虫食いの穴などが随所にあるので、丹念に補修します。
中央に大きな割れが生じていいたので、裏面を掘って角材を埋め込んで補強しました。
さらに鎹(かすがい)を打ちこんで割れが再発しないようにしました。

長方形の板だったものを、カウンターの手前になる面は木目に沿って切り出し、耳付き材の風合いを出しました。
塗装は自然塗料のオイルフィニッシュ。

運搬は、家財宅急便が使えないので、厳重に梱包して西濃運輸で運びます。  


Posted by komachan at 16:25Comments(0)工房楽木の仕事