2009年01月31日
タンスの高さと幅を小さくする
== リフォーム前 ==
箪笥のリフォームで難しいのが幅も高さも小さくしたいというご要望です。
その上、上質な框組みの無垢の家具だと、なお厄介です。
当工房以外では、まず応じないのではないかと思います。
そんな厄介で且つやりがいのあるリフォーム依頼がありました。
高さは約3/4に、幅は片側の扉が約半分より狭くします。
切断に自由度のあるフラッシュ家具と違って、無垢の框組み家具は切断できるところが極めて限られています。
高さは、横から見て框組みひとつ分を切り取って低くします。
それに合わせて扉の丈も縮めます。
さらに片側の扉は幅も狭めるので、縦横十文字に切断しなければなりません。
強度が低下するのでできるだけやらない方がいいのですが、やるとなれば十分な強度を持たせた仕上がりになるように加工します。
扉の切断部は再接合で強度が落ちないように、ビスケットジョイントを入れて補強。
扉の枠の中にある「鏡板」も合わせて切断しますが、切った痕が目立たないように鋸のバリが出ないように細心の注意を払います。
扉が狭くなったのでハンガーに掛けた服が取り出しにくくなります。
そこで、スライドハンガーを新たに取り付けて、引き出して掛けるように改良しました。
大変なリフォームですが、引越しで使いづらくなった家具を使い続けるためには、使いやすい大きさにすることはとても大切な仕事です。

リフォーム前 寸法 高さ205cm 幅90cm
リフォーム後 寸法 高さ162cm 幅65cm

箪笥のリフォームで難しいのが幅も高さも小さくしたいというご要望です。
その上、上質な框組みの無垢の家具だと、なお厄介です。
当工房以外では、まず応じないのではないかと思います。
そんな厄介で且つやりがいのあるリフォーム依頼がありました。
高さは約3/4に、幅は片側の扉が約半分より狭くします。
切断に自由度のあるフラッシュ家具と違って、無垢の框組み家具は切断できるところが極めて限られています。
高さは、横から見て框組みひとつ分を切り取って低くします。
それに合わせて扉の丈も縮めます。
さらに片側の扉は幅も狭めるので、縦横十文字に切断しなければなりません。
強度が低下するのでできるだけやらない方がいいのですが、やるとなれば十分な強度を持たせた仕上がりになるように加工します。
扉の切断部は再接合で強度が落ちないように、ビスケットジョイントを入れて補強。
扉の枠の中にある「鏡板」も合わせて切断しますが、切った痕が目立たないように鋸のバリが出ないように細心の注意を払います。

そこで、スライドハンガーを新たに取り付けて、引き出して掛けるように改良しました。
大変なリフォームですが、引越しで使いづらくなった家具を使い続けるためには、使いやすい大きさにすることはとても大切な仕事です。
== リフォーム後 ==

リフォーム前 寸法 高さ205cm 幅90cm
リフォーム後 寸法 高さ162cm 幅65cm
Posted by komachan at 13:55│Comments(0)
│工房楽木の仕事
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